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廃棄物をタイルに再生する世界初のオフグリッド型廃棄物リサイクルシステム

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「Trashpresso(トラッシュプレッソ)」は、台湾のスタートアップ企業「Miniwiz」によって開発された、世界初のオフグリッド型廃棄物リサイクルシステム。

2017年4月に上海で初めて公開されて以降、2017年9月に開催された「ロンドン・デザイン・フェスティバル」や、2018年4月に伊ミラノで実施された「フオーリサローネ」でも展示され、注目を集めている。

・太陽光エネルギーで廃棄物をタイルに再生する廃棄物リサイクルソリューション


40フィート型コンテナにリサイクル処理のための設備が搭載された可動式の「TRASHPRESSO」は、プラスチックや繊維からなる廃棄物を六角形の建築用タイルに再生できるのが特徴。

このシステムによって、1時間当たり最大50キログラムの廃棄物を細断し、洗浄、乾燥を経て、タイルに焼成することができる。

また、リサイクル処理に必要なエネルギーは、外付けのソーラーパネルで発電するソーラー電力によってまかなわれる仕組み。

送電線とつながっていない“オフグリッド”なエリアでも、廃棄物をタイルに再生させ、建物の床や壁などに活用することができる。

・プラスチックの再生率はわずか9%


米ジョージア大学とカリフォルニア大学の共同研究プロジェクトによると、2015年時点で83億トンものプラスチックが排出されており、そのうち再生されているのはわずか9%にすぎない。

どこにでも設置でき、オフグリッドでもリサイクル処理が可能な「Trashpresso」は、プラスチックや繊維といった貴重な資源を有効活用するソリューションとして世界各地でニーズがありそうだ。(文 松岡由希子)

Trashpresso

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