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Tech 6つのセンサー搭載の「synapseWear」は着るだけで環境データを計測してビジュアル化

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6つのセンサー搭載の「synapseWear」は着るだけで環境データを計測してビジュアル化

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アクティビティや健康データを記録するウェアラブルデバイスが乱立するなか、少し変わった視点で日々を記録し、表現するウェアラブルデバイスが登場した。

衣服に着けるタイプの「synapseWear」は、あなたがその日に赴いた、あるいは通過した場所の環境データを取得して視覚化する、遊び心あふれたウェアラブルデバイスだ。

synapseWearを活用すれば、過ごした環境からのデータを通して、日々の経験を振り返るうえでの新たな視点が得られるかもしれない。synapseWearの機能詳細をご紹介していく。

・環境データを記録して感覚的経験を浮き彫りに


小型で軽量、衣服に着けるだけで空気、光、音などの環境データが取得できるsynapseWearには、6つのセンサが搭載されている。

具体的には、C02/TVOC(汚染濃度の水準を示す値で、快適な室内環境の指標となっている)、温度、湿度、圧力、光、動き、周囲の音のレベルの6つ。

これらを計測することで、感覚的経験を記録することが狙いだ。

・取得された環境データをグラフィカルに表現


synapseWearのアプリケーションでは、取得した環境データをグラフィックスとオーディオという2つの方法で表現する。

グラフィックスでは、環境データに応じて、クリスタルの形状が変化し、リアルタイムのデータを扱うこともできる。

また、クリスタル個々の断片を拡大することで、データを詳細に分析することも可能だ。

オーディオでは、収集した環境データに合わせてエレクトロニカ調の音楽が生成される。現在は動きのデータにしか対応していないようだが、将来的にはCO2や湿度、圧力などほかのデータにも対応する予定とのこと。

・専用ファブリックと違和感なく融合


専用Tシャツやパンツを購入すればsynapseWearを肩、頸部、腰、脚などの縫い目上に自由に取り付けられるようになっている。

これらのスタイリッシュなファブリックは、日本の福井県で製造されていて、Tシャツには高品質なコットンを、パンツにストレッチの効いたポリエステルを使うなど、素材へのこだわりがうかがえる。

なお、専用ファブリックを持っていなくても、付属クリップによって一般的な衣服にも取り付けられる仕様となっている。

synapseWearの取得する環境データは、視覚化して楽しむだけでも、経験の捉え方に新たな知見が加わるが、将来的には、ほかのデータと紐づけて感覚的経験を捉えるなど、さらなる可能性を秘めている。

素晴らしいことにsynapseWearは、デバイスのファームウェア、アプリケーション、サーバーソフトウェアなど、すべての情報がオープンソースとして公開され、これを有用活用することができる。

興味のある方は、Kickstarterにて90ドル(約9800円)の支援でプロダクトが得られる。専用ファブリックがご希望ならTシャツが95ドル(約1万円)から、パンツが145ドル(約1万5800円)から支援を受け付けている。プロダクトが発送されるのは2018年3月になりそうだ。

synapseWear/Kickstarter

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